【解説・神経経路】感覚路の基本的構成

ニューロリハビリテーション

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感覚路が大まかにどんな構成になっているのか知りたいな

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こんな人のための記事です。

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ときとして療法士は脳卒中を始めとした神経に障害を負った方に対して、学習を促すことで生活を支援します。

神経経路に対する理解を深めることは、病態に応じた学習の促し方をより良いものにしてくれることでしょう。

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とは言え、神経経路は多数存在し、その機能や走行を覚えるにも一苦労です。

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恥ずかしながら学生時代の私は錐体路と錐体外路という言葉以外、それ以上の詳細な分類も機能も走行も理解していませんでした

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そんな訳でこの記事は、神経経路の解説として

感覚路の基本的な構成

に関してまとめました。

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感覚と知覚

感覚と知覚は似て非なるものです。

教科書によっては厳密に使い分けていないものもありますので、簡単に違いを説明します。

感覚

感覚は受容器の興奮によって脳内にもたらされる情報のことです。

身体のどの部位に

どのような種類の刺激が(圧迫された、音が聞こえた、臭いがした、熱い・冷たい etc)

どの程度の強さで加えられたのか

これら脳内にもたらされた情報そのものを感覚と言います。

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知覚

知覚とは感覚をその個人が評価したものです。

感覚がただの情報にとどまるのに対して、知覚はその個人の経験や感情によってその感覚は自分にとってどのような意味や重要性を持つのか判断・解釈する心理的現象です。

例えば、感覚として「背中」に「中等度」の「痛み」が情報としてもたらされたとしましょう。

休日に友人と遊んでいて盛り上がって友人に背中を叩かれた → 楽しい

仕事中に上司から仕事の成果の労いの言葉とともに背中を叩かれた → 成果が認められた、褒められた、嬉しい

柔道の試合中に対戦相手に投げられて背中から畳に落ちた → 試合に負けた、悔しい

夜中に一人で道を歩いていたら突然何者かに背中を殴られた → 通り魔だ!!、怖い!!

このように、知覚とはある感覚情報に対して下される判断や解釈のことを指します。

同様の状況で同様の感覚情報がもたらされても、それをどのようなものだと判断するかは個人の経験によって異なる訳です。

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感覚路の基本的構成

感覚路の基本的構成は以下の通りです。

受容器

第1次ニューロン

第2次ニューロン

第3次ニューロン

それぞれ解説していきましょ~

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受容器

刺激を受容する部分です。

受容器は1次受容器と2次受容器に分類されます。

1次受容器

受容器自身が中枢神経系に軸索を送るタイプの受容器です。

この場合、受容器=第1次ニューロン(後述)となります。

自由神経終末(痛覚)

クラウゼ終棍(冷覚)

ルフィニ小体(温覚)

メルケル触板(圧覚、振動覚)

などが1次受容器にあたります。

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2次受容器

受容器細胞と、その興奮を中枢に伝える細胞=第1次ニューロン(後述)とが異なるタイプです。

嗅細胞(嗅覚)

味蕾細胞(味覚)

有毛細胞(聴覚)

杆状体(視覚)

錐状体(視覚)

などが2次受容器にあたります。

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第1次ニューロン

受容器で受けた感覚情報を求心性に第2次ニューロンに送るための経路です。

基本的には細胞体が脊髄神経節や脳神経節にあります。

つまり、多くのものは第1次ニューロン=末梢神経となります。

ただし、例外もございます。

三叉神経中脳路核ニューロンは中枢内部に存在します。

また、視覚系は受容器も含めて全て中枢性に分類されます。

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第2次ニューロン

第1次ニューロンから送られてきた感覚情報をさらに求心性に第3次ニューロンに送るための経路です。

細胞体が脊髄後核や脳幹の知覚性神経核にあります。

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第3次ニューロン

第2次ニューロンから送られてきた感覚情報をさらに求心性に大脳皮質の感覚野(体性感覚野、視覚野など)に送るための経路です。

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まとめ

感覚路の基本的な構成に関してまとめました

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図示すると以下のようなイメージです

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【図1】1次受容器から始まる感覚路の基本的構成

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【図2】2次受容器から始まる感覚路の基本的構成

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一部異なる構成の感覚路もありますが、まずは基本的な構成としてこのように理解するのが良いかと思います♪

ありがとうございました!!

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