【問いの構造化】PECOとPICOを解説します!!

臨床研究への道程

備忘録として臨床研究について学んだことを記します

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漠然とした疑問を明確な問いへと構造化する(PECOとPICO)

漠然とした疑問(Clinical Question:CQ)を明確な問い(Research Question:RQ)へと構造化する場合の方法として、観察研究の形式へと構造化するか、または介入研究の形式へと構造化するかというものがあります。

観察研究の形式へと構造化する場合、その構成要素のことを頭文字から”PECO“と呼び、それら構成要素を明確にすることでCQを観察研究としてのRQへと構造化することが出来ます。

一方、介入研究の形式へと構造化する場合、その構成要素のことを頭文字から”PICO“と呼び、それら構成要素を明確にすることでCQを介入研究としてのRQへと構造化することが出来ます。

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PECOとはそれぞれ以下の頭文字です
Patients(Participants) = 患者・対象者 
Exposure = 要因
Comparison = 比較対象
Outcom = 効果・結果

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PICOとはそれぞれ以下の頭文字です
Patients(Participants) = 患者・対象者 
Intervention = 介入
Comparison = 比較対象
Outcom = 効果・結果

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PECOとPICOの実践例

PICOとPECOの実践例を挙げてみます

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CQ:体重の減量は変形性膝関節症の疼痛を軽減させるのか?

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例えば、このCQを観察研究としてのRQへと構造化すると(PECOの形にすると)以下のようになります。

P = 新たに変形性膝関節症と診断された患者

E = 診断1年後、減量が体重の5%以上だった

C = 診断1年後、減量が体重の5%未満だった

O = 診断1年後の膝痛が診断時点と比べて軽減する割合

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また、同じCQだとしても介入研究としてのRQへと構造化すると(PICOの形にすると)以下のようになります。

P = 新たに変形性膝関節症と診断された患者

I = 診断後1年間、従来の消炎鎮痛薬の投与に加えて体重を減量する運動指導を行う

C = 診断後1年間、従来の消炎鎮痛薬の投与のみ行う

O = 診断1年後、膝痛が診断時点が比べて軽減する割合

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同じ疑問(CQ)であっても、問いの立て方(RQ)は様々だということですね

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最後に

今後も臨床研究に関して学んだことを記していきたいと思います

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ありがとうございました!!

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