【解説】「存在を示すアウトカム指標」とは?

臨床研究への道程

備忘録として臨床研究について学んだことを記します

今回は臨床研究におけるイベント発生をアウトカムとした研究における
「存在を示すアウトカム指標」について解説致します

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【復習】「イベント発生をアウトカムとした研究」とは?

復習として、イベント発生をアウトカムとした研究とはどのようなものなのか、Clinical Question(CQ)の型に沿って説明致します。

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CQとは、医療従事者が日常の臨床現場で感じる漠然とした疑問のことを指します。

明確な問いの形に整えられていない段階の「臨床研究の種」とも言えるものです。

以前も述べましたが、CQは大まかに以下の4つに分けられると言われています。

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病気や診療の実態を調べる研究

② 診断方法を確立する研究

③ 要因と結果との関係を調べる研究

④ 治療法 or 予防法 の効果を調べる研究

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これらのCQのうち②を除く、①・③・④が「イベント発生をアウトカムとした研究」となりえます。

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ちなみにCQについて、もっと詳しく復習したいという方は
コチラの記事をご覧下さい

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存在を示すアウトカム指標:有病割合

存在を示すアウトカム指標の中で覚えておきたいものとして

有病割合(prevalence/prevalence proportion)

が挙げられます。

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有病割合は、「ある一時点において」「ある特性を有する者が」「その集団の中で占める割合」を示したものです。

なお、有病割合というのはあくまでも名称であり、必ずしも病気を有する者の割合を意味するわけではありません。

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例えば、以下のものは全て有病割合と言えます。

各年齢層における認知症の有病者の割合

各年齢層における糖尿病の有病者の割合

各年齢層における要介護認定者の割合

各年齢層における結婚している者の割合

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有病割合の定義には「ある一時点において」という条件が含まれていることが
とても重要なポイントとなります

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最後に

今後も臨床研究に関して学んだことを記していきたいと思います

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ありがとうございました!!

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