【測定に不可欠】これが概念の種類だ!!

臨床研究への道程

備忘録として臨床研究について学んだことを記します

今回は概念を測定する際に知っておくべき
概念の種類について解説します

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なぜ概念を測定するのか?

概念を測定する際の概念の種類について説明する前に、そもそも、なぜ概念を測定する必要があるのでしょうか?

当サイトで解説しているのは量的研究についてです。

以前にも述べたように、量的研究の本質は2つのものを比較して差異を確認することにあります(詳細はコチラの記事)。

2つのものについて科学的に質の高い比較をするには、その2つのものが同じ尺度で測定されていることが欠かせません。

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客観的概念

現在、臨床的に行われている方法で数値化できたり、目視できるような概念は客観的概念に分類されます。

具体的には以下のようなものがあります

体重 → 体重計で数値化できる

高血圧 → 血圧計で数値化して判断できる

高脂血症 → 血液検査で数値化して判断できる

脳出血 → 頭部CTで目視して判断できる

変形性膝関節症 → 単純X線で目視して判断できる

数値化以外にも、誰の目にも明らかに目視できるようなものも客観的概念に分類されます

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主観的概念

現在、臨床的に行われている方法では数値化したり、目視したりすることが困難な概念は主観的概念に分類されます。

具体的には以下のようなものがあります

転倒に対する不安感

治療結果に対する患者満足感

医療従事者の仕事へのやりがい

腰痛を患ったことによる日常生活への悪影響の程度

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これらのことは、その人の生活環境、社会的立場、価値観などの影響を大きく受けて、かつ、最終的にはその人の脳の中で判断や感じ方が変わることですので、体重や血圧を測定するようにはいきません。

国籍など文化形成が異なる人の間では、同じ概念であっても同じ尺度で測定して比較することは不適切なこともありえます。

このような概念は主観的概念に分類されます。

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最後に

今後も臨床研究に関して学んだことを記していきたいと思います

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ありがとうございました!!

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